BITTER SWEETSな俺愛🍩




ちょっとアルパカに、似ている。

可愛らしいのかもしれない。
見ようじゃ・・・


彼氏取られた腹いせと思われても
しょうが無い。


夏歌には、アルパカにしか見えない。
お目め、パチパチのほっぺモコモコ
歯が特徴的で

ん?デモ・・・

前彼も男前・・・らしい。
聞いた話だけど・・・
無敵の乳を持っているのか・・・


他の人が見たら優里タンはカワイイ
のかもしれないよ。


でも私にはアルパカに見えた

やはり腹いせに、そう見えるのか?
ともあれ優里タンには感謝する
翔馬と末長ーく幸せでいて欲しい。

夏歌はクリスマスケーキを食べていない事を思い出した。


毎回ケーキを買って翔馬のアパート
でお酒を飲みながらケーキを食べ
るのが恒例になっていた。


丸っと丸ごと有名デパートの
クリスマスケーキをホールで
買ってくれてたっけなー
まあ、いい所もあったって事サ


降り積もる雪を眺めながら
ケーキを食べるのはやっぱり
ひとりじゃなぁ﹏w
と..と.と・・・スマホがなった。


オープン画面を見ると夏子、母だ。

「はーいママ、どしたの?」
電話の向こうからイラッとした
キンキン声が響く思わず電話を
耳から離す。


「どーしたのじゃないわよ!


彼氏ソロソロ連れて来なさいよ。
友香ちゃん昨日結納だったそうよ。
もうコッチは結婚ラッシュ始まって
るのよ‼

アンタ、なーにやってんの‼」


「ああ💦、うん💦」チラ


《《分かったよ、連れていけば
いいんだろ‼😤》》

怒鳴り声に似た声が後ろから
きこえた。


「えっ‼(⊙⊙)!!」
夏歌は驚いて振り返ると

彼も目をひんむいたまま夏歌を
見ていた。


ピッカピカの車の中からオールバックで髪を流した切れ長の目
高い鼻、少し上がった唇そんな
彼と目が合った。


「そのうち連れて行くから💦チラ
彼・・・も・・忙しいんだって‼」

車の中の彼と、目を合わ・・・せながら
つぶやいた。

「あ・・・だからさ見合・・・は
しない・・・よ。チラチラ」

それぞれの電話を切った後
何故か彼が車の窓から手を出して
来て握手をした。



私たちは同類‼

お互いそれは何故か見て分かった。
阿吽の呼吸って奴だ。

私と彼ともう一人・・・
コンビニの木の影に浮浪者風の
オジサンがいた。

オジサンは、じーっと冷たい目を
して2人を見つめていた。
いや彼をギラギラした目を向けて
見つめていた。



あのオジサンは
少し気になったけど・・・
ま、いいかぁーな感じになって
若い2人でお酒を飲みに行った。


せっかくのXmas🎄


しかし妙に気になって、さっきの
浮浪者風の人の話を振ってみた。

しかし彼は「何も見なかったぞ!」
と言っていた。
あんなに冷たい目に気づか無かつた
のか?


前田一将(いつしょう)27歳。身長182推定
私が157だけどパンプスを履いたら
キスしやすい12センチ差。


🎄クリスマス🎅そのながれで、
一将のマンションへGO


ってビックリ‼
駅前のゴージャスな、出来たばかり
のタワマンだった。


ココが出来ると聞いた時、翔馬が
買おうとしたがケタ違い‼


とても手に入る物件では、無かった。なのに、彼は優雅なおひとり住まい?

へー はぁースゲー

夏歌は、目を丸くして呟いた。

クリスマスで、ボッチが単に
寂しかったのと、翔馬から解禁された気の緩み、ヤって見れば
体の相性が凄く合うのがキッカケでヤっちまった後、ヤリまくった。

それは翔馬とレスだったせいだ。
多分翔馬より良かったせいかも?



窓の外の風景はクリスマスツリー以上にロマンチックでポッポッとゆっくり落ちる牡丹雪は、夏歌の固くなった心を開かせ警戒心を無くさせていた。



そうだ、絶対、私がスケベな訳がない。

翔馬が優里タンに御熱心だった為
3ヶ月くらいはレスだったからよ。
久しぶりだったし、ヤリたかった。
仕方なくない?


今日で後腐れ無い関係と思って
いたら・・・。

「夏歌、契約しょう。
君も俺も未だ結婚したく無い‼
だから親には後2年はこのまま
付き合うと言う事にしょう。」

ええーd(ŐдŐ๑)
「勿論好きな相手が夏歌に出来たら
その時は解散な‼
俺はあと2年持ち堪えたいんだ
ダメか?」

「ダメかって・・・
・・・そうだね、賛成、そう言う事に しとこうか‼」

フリとはいえ、翔馬をギャフンと
言わせたい、明日になれば私と
翔馬が別れたことは
社内の噂になるだろう。

勿論私が振られた事もバレちまう。
そんなのプライドが許せない。
しかもアルパカに乗り換えられた
なんて・・・イタすぎる。

「ね、ね一将!お願いがある。」

「なに?フリとはいえ彼氏なんだ
遠慮せずに言え‼」

「明日会社に送って欲しいの❤」

「なんだそんなことか‼OKOK」
その日初めて会った一将と
一夜を遊び、丸っとまーるいケーキ
を2人でたべた。

甘い顔をした、一将は、甘いケーキ
を美味しそうに食べてる。

「以外、甘党なんだね。」

「まあな!」

今年は違ったイヴ🎄
シンシンと降る雪は積もり
夏歌は一将の腕の中で静かに思って
いた。嘘つき翔馬との長かった三年を・・・

そして遂に

嘘つきの翔馬との三年の恋が
終わった夜・・・
悲しく無いのが不思議だった。
満たされて眠りにつくのは
初めてかも知れない。

夏歌は2時間前に会った男のお陰で
寂しいイヴを乗り切った。

別に未練があるわけじゃない
でもイブは、一人じゃ寂しいもんだ。

一将とのイヴ🎄これから一将と
二年、過ごすのか?・・・💦

なんの理由があるか知らないけど
二年の期限付き‼
人生こんな事もあるんだなぁ〜w
タワマンから眺める町は賑やかで
この灯りの下で恋人達は眠るのか・・・

今度こそ本当の彼が出来たら
いいなぁ〜

そんな事を考えながらスースーと
寝息を立て一将の胸に埋もれ
彼の胸で心地良さを感じながら・・・
深い眠りに落ち・・・た

良く体の相性って聞くけど
本当にある・・・ん・・だなぁ💤

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