白き髪のガーネット【改訂版】
***
……
………。
一つのベッドで互いの熱を分け合うーー。
痛みに顔を歪ませていたガーネットの瞳から、深く繋がった瞬間に溢れ落ちた涙。
心配そうに見つめていると、俺の左肩の古傷にそっと口付けて、彼女が微笑った。
今まで見てきた中で、1番最高に美しい笑顔。その笑顔を見て、俺も微笑った。
二人の想いが通じ合って、きっと俺達はとても良く似た表情で微笑み合っているに違いない。
身体だけではなく、心もようやく一つになれた。
言葉にしなくても分かる。
”幸せだよ”って、伝わってくるーー。
俺達が通じ合えた事は、この広い世界の、ほんの小さな出来事。
でも、ここから始まる。
一人ずつ、一歩ずつ、ゆっくりでも確実に変わっていく。
諦めない限り、夢は実る。
いつか世界中が共に笑い合える日が来ると、信じよう。
俺には、純白に輝くガーネットがいるのだから……、……。
【終わり】
※明日、番外編を更新します(^^)