白き髪のガーネット【改訂版】
ミラ。
君はガーネットにならなくとも、十分に強かったよ。
容姿でも目に見える力でもない。君の心がガーネットの宝石そのものだったんだ。
少なくとも、俺にとっては……。
君と離れて、君を失って……。相変わらず弱虫な俺は何度も何度も挫けそうになったけど、その度にずっと支えられてきたよ。
……そして、…………。
「私よりも、クー兄様を大好きな人なんていないんだからっ……。
覚えておいて、下さいッ……!」
「護ってくれて、ありがとう。
大切にしてくれて、ありがとう。
……今度は、私が貴方を幸せにする」
君の心は受け継がれて、また俺を救ってくれた。
安心して?
今度こそ、ちゃんと伝えるよ。
そして、しっかりと歩んで行くよ。
もう絶対に手を放さないで、俺のガーネットと一緒に……。
【番外編 クウォンの初恋-おわり-】