最期、きみに贈る物
キブシ

「出会い」

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「あと少し頑張ればよくなるからね。」

その言葉を聞くの、何十回目だろうか。

「わかってる、ありがとう」

そんな心にもない応答を無意識のうちにしてしまうのは、もうきっと治らないんだろうな。

小学生に進級したての6歳頃、私の人生はきっとそこから狂い始めたのだろう。
特発性再生不良性貧血。
100万人に5、6人の割合で発症する血液難病だ。
< 2 / 2 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

公開作品はありません

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop