水深


「よかった」


そのまま羽崎君と私は横並びに廊下を歩いていく。


と、羽崎君のリュックが目につく。


「羽崎君のリュックいいね」


「素敵な色合いと言うか」


私がリュックを誉める言葉を並べていくと羽崎君は嬉しそうな顔をする。


「だよね!格好いいよね俺、気に入ってるんだ」


「へへ、委員長が褒めてくれたから俺もっとこのリュック気に入った」


「それはよかった」


機嫌を良くした羽崎君がスキップする。


その度にリュックが上下に揺れる。
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