水深


私が彼を見ていると視線に気付いたのか彼は私に手を振ってくる。


私も彼に手を振る。


“キャー”と華やかな悲鳴が上がった。


「やっぱり、羽崎君って委員長に気があるんだよ」


「だよね。だよね!お似合いだと思う」


「羽崎君と委員長かー。確かにお似合いカップルだわ~」


私と羽崎君を話題にグループは楽しそうに話し出す。


「もう、やめてよ~」


私は笑顔で言ってこっそり羽崎君に視線を向けた。


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