水深
「本当は!自信ありそうに言っることだって本当は自信なんて全くないし」
「ペラペラと本当は思ってないことだって言うし!」
「煙に巻くような言い方ばっか上手になって」
「嘘はつくし!」
その場にへたり込んでしまう。
へたり込んだ私に合わせて羽崎もしゃがんでくれる。
「嫌いな奴に嫌な嘘までつかせて」
「庇われて!」
「ホッとしてるし」
「そんな自分が」
「一番嫌いーー!」
涙が頬を、羽崎の腕を、私の腕を伝っていく。