水深
「結局、あんた何がしたかったの?」
「んー、慈善事業?」
「ははっ、返しが最低」
日射しに照らされた黒髪はさぞ熱いだろうなと羽崎を見る。
「というか、なんか委員長口調変わった?」
「…… 気のせいじゃない」
「そっかー」
2人並んで歩いていると1人の女の子が私に近づいてくる。
そうして私に頭を下げてくる。
「委員長。ホントにごめん!今日、当てられる予定の課題できてなくて良ければ見せてくれない?」