水深


私はノートを数冊、落とさないように持ち直す。


「いや、用事はないよ。ただ、委員長と話したいと思って来ただけ」


「そっか。でも、私、羽崎君が楽しめる話できる保証ないよ?」





「そこは大丈夫!俺、委員長と居るだけで楽しいし」


「話すの好きだし」


羽崎君は夕日に負けないくらい眩しい笑顔を向けてくる。








「ふふっ、ありがとう。羽崎君」


「それで、委員長。それ重くないの?」
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