私の好きな彼は私の親友が好きで
朝、やはり早く登校する。
来ていないのは解っているのに、居て欲しいから。
教室に入り、目当ての人の前に立つ。
やっぱり、あの冷たい目で見られ、竦む。
「桐谷さん、これ」と言ってメモを渡す。
「なに?」
「授業が終わったら、ここに書いてある所に来てください。」
と言い、返事を待たないで離れる。
桐谷さんと話したくて指定した場所は あの公園。
授業が終わり、猛ダッシュで向かった。
20分が過ぎた・・来ないかもしれない・・
30分が過ぎる・・
1時間が過ぎた・・
「あのさ、私にも予定があるとか考えない訳?」
と不機嫌な声が響く。
「あ、 ごめん。考えが至らなくて・・」
「今日、教授に呼ばれていたんだよね・・」
「え・・ごめん。」
「教授の用事はチャッチャト済ませて来た。
だから私の時間、無駄に使わないでね!」
「はい」
言葉はきついし、態度も怖いけれど桐谷さんは来てくれた。
だから美月と仲良くしていられるんだ。
「で、なに?」
「あの。どうして安西さんは、美月を友達と思ってないと感じるんですか?」
俺の顔をジーと見て、少し考えているのか、手を顎に当てている。
「石原君、美月と友達じゃないよね。」
疑問ではなく断定。
「寝てるよね。」
「へ、あ あの・・な なにを」
「誤解しないでね、美月は何も言ってないから。寧ろ隠していた。
どっちかと言うと石原君がダダ洩れ。」
「だだ漏れ??」
「そ、感情が・・」
「感情・・と言いますと」年下なのに敬語がツイ出る。
「初めて ? と思ったのは、打ち上げで大人数で行った居酒屋。
美月を挟んで安西さんと石原君が座っていた、真正面に私が居たの
覚えている?」
なんとなく覚えている と言うか桐谷さんは大抵、美月の前に陣取る。
「石原君、その時少し酔っぱらっていたと思うんだけれど、美月が
食べていないのに気が付いて『美月、食べないと駄目だ』と話していて、
美月は返事しながらも、お皿に料理は乗せるけれど結局口にしなくて。
そうしたら、石原君 自分の箸で、お皿に入っている唐揚げ持ち上げて
美月の口に差し出したの・・『あ~ん しろ』って言いながら
周りにいた人も、美月も固まっていた・・でも、気にしないで
『早く あ~ん 』と
で、断ると悪目立ちするから、美月はそれを口に入れたの、
で、周りの男子が「ヒナの餌やりか!」って囃し立てたら、君、真顔で
『陽菜ちゃんじゃない 美月だ!』って それから飲むたびに
石原君 美月に餌付けするから それが始まると(美月の餌遣りタイム)と
言われていたの知ってる?」
美月に食べさせているのは覚えている。
でも、日常だから気にしていなかった・・
そうでもしないと、美月は食べる事を忘れる。
「多分、どんな飲み会でもしているよね?」
頷く 俺・・
飲み会だけじゃなく何時でもしている。
部屋でコンビニ弁当を口にしている時も・・
好き嫌いが少なくない美月。
頑張れば食べれるが 食べるのが二の次になり易い性格。
食に執着していないからか、苦手な物は後回しにして
水分でお腹が膨れ、食べ残しが多い。だから先回りして
苦手な物から食べさせていたりしていた。
来ていないのは解っているのに、居て欲しいから。
教室に入り、目当ての人の前に立つ。
やっぱり、あの冷たい目で見られ、竦む。
「桐谷さん、これ」と言ってメモを渡す。
「なに?」
「授業が終わったら、ここに書いてある所に来てください。」
と言い、返事を待たないで離れる。
桐谷さんと話したくて指定した場所は あの公園。
授業が終わり、猛ダッシュで向かった。
20分が過ぎた・・来ないかもしれない・・
30分が過ぎる・・
1時間が過ぎた・・
「あのさ、私にも予定があるとか考えない訳?」
と不機嫌な声が響く。
「あ、 ごめん。考えが至らなくて・・」
「今日、教授に呼ばれていたんだよね・・」
「え・・ごめん。」
「教授の用事はチャッチャト済ませて来た。
だから私の時間、無駄に使わないでね!」
「はい」
言葉はきついし、態度も怖いけれど桐谷さんは来てくれた。
だから美月と仲良くしていられるんだ。
「で、なに?」
「あの。どうして安西さんは、美月を友達と思ってないと感じるんですか?」
俺の顔をジーと見て、少し考えているのか、手を顎に当てている。
「石原君、美月と友達じゃないよね。」
疑問ではなく断定。
「寝てるよね。」
「へ、あ あの・・な なにを」
「誤解しないでね、美月は何も言ってないから。寧ろ隠していた。
どっちかと言うと石原君がダダ洩れ。」
「だだ漏れ??」
「そ、感情が・・」
「感情・・と言いますと」年下なのに敬語がツイ出る。
「初めて ? と思ったのは、打ち上げで大人数で行った居酒屋。
美月を挟んで安西さんと石原君が座っていた、真正面に私が居たの
覚えている?」
なんとなく覚えている と言うか桐谷さんは大抵、美月の前に陣取る。
「石原君、その時少し酔っぱらっていたと思うんだけれど、美月が
食べていないのに気が付いて『美月、食べないと駄目だ』と話していて、
美月は返事しながらも、お皿に料理は乗せるけれど結局口にしなくて。
そうしたら、石原君 自分の箸で、お皿に入っている唐揚げ持ち上げて
美月の口に差し出したの・・『あ~ん しろ』って言いながら
周りにいた人も、美月も固まっていた・・でも、気にしないで
『早く あ~ん 』と
で、断ると悪目立ちするから、美月はそれを口に入れたの、
で、周りの男子が「ヒナの餌やりか!」って囃し立てたら、君、真顔で
『陽菜ちゃんじゃない 美月だ!』って それから飲むたびに
石原君 美月に餌付けするから それが始まると(美月の餌遣りタイム)と
言われていたの知ってる?」
美月に食べさせているのは覚えている。
でも、日常だから気にしていなかった・・
そうでもしないと、美月は食べる事を忘れる。
「多分、どんな飲み会でもしているよね?」
頷く 俺・・
飲み会だけじゃなく何時でもしている。
部屋でコンビニ弁当を口にしている時も・・
好き嫌いが少なくない美月。
頑張れば食べれるが 食べるのが二の次になり易い性格。
食に執着していないからか、苦手な物は後回しにして
水分でお腹が膨れ、食べ残しが多い。だから先回りして
苦手な物から食べさせていたりしていた。