婚約破棄されたけど隣国の王子様と飛空艇で世界旅行してる私は超勝ち組!?

機械帝国マキナゥスブスの宴

「きゃぁ~っ! 可愛いっ! 可愛いッ!!」

「何アレぇ~ッ!! うっそ、ちょっと、やだぁ~ッ!!」


私は我を忘れていた。
レイスと腕を組んで、飛び跳ねていた。


「キャァーッ! 可愛いッ! アレ欲しいっ!!」


ライラまで叫んでいる。
 
機械帝国マキナゥスブスは軍事と産業で栄えた国。そのイメージをだいぶ恐めに持っていた私は、来賓歓迎パレードでその予想を打ち砕かれた。

色とりどりの、フサフサの毛並みを持った小さな猫と兎と犬と土竜が、ときどき二足歩行になったりしながら列を成して踊っている。小柄なほうと言える私の膝にも満たない二足歩行と、ランダムに行われる跳躍。

ざっと見たところ、300近い数の機械小動物たち。
それがサピエタ語で歌いながら踊っている。


「ハハハ☆彡 なるほど、凄いな☆」

「ふむ。こういう見せ方もあるか……」
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