婚約破棄されたけど隣国の王子様と飛空艇で世界旅行してる私は超勝ち組!?
「その場合は最悪メイムーンに対処させるしかないな。殿下とダリヤにさえ怪我がなければ、国際問題には至らないだろう。ブルハーン、少し剣舞の小節を挟むのはどうだ」
「だが逆に刺激して、交戦開始と思われたらどうする。機嫌を損ねて国交断絶というのも、殿下は望まれない」
「では剣舞はやめるか。ダリヤ、どう思う?」
「まずは童話を聞いてください。読むんで」
大きくて真面目な坊や2人は、大真面目に頷いて椅子に座った。
大変やりにくかったけれど、私はいくつかの童話を読んで聞かせ、感じを掴んでもらった。
ファイサル船長の目がキラリと光った。