婚約破棄されたけど隣国の王子様と飛空艇で世界旅行してる私は超勝ち組!?
プールサイドのリクライニングチェアでカクテルを片手に寛いでいるバディーアとルゥルゥは、完全にふたりだけの世界を作り出している。
悩殺的美女のバディーアと、ちょっとぽっちゃりしているけれど愛くるしいルゥルゥ。……目の毒。
「ダリヤ!」
「ぎぇっ」
水面から顔を出したバスィーム王子が、満面の笑みで私を呼んだ。
「お前の番だ!」
「やっちゃいなさぁ~いっ、バンビちゃぁ~んッ!!」
「そうだ! 技を見せてくれ!」
いくら賑やかに呼ばれても、すごく気が重い。
あと、王子・レイス・メイムーンは絵面がうるさい。
「いってらっしゃい」
ライラにそっと背中を押された。
私はとぼとぼと飛び込み台に向かった。
悩殺的美女のバディーアと、ちょっとぽっちゃりしているけれど愛くるしいルゥルゥ。……目の毒。
「ダリヤ!」
「ぎぇっ」
水面から顔を出したバスィーム王子が、満面の笑みで私を呼んだ。
「お前の番だ!」
「やっちゃいなさぁ~いっ、バンビちゃぁ~んッ!!」
「そうだ! 技を見せてくれ!」
いくら賑やかに呼ばれても、すごく気が重い。
あと、王子・レイス・メイムーンは絵面がうるさい。
「いってらっしゃい」
ライラにそっと背中を押された。
私はとぼとぼと飛び込み台に向かった。