片翼を君にあげる①
では、お次!
家系図の右側に行き、リディアと言う人物について説明していきます(^^)
リディアは、夢の配達人の中では珍しい女性であり、またこれまでで唯一の女性Sランク(白金バッジ)獲得者。そして、ヴァロンの師匠でもあります。
白銀色の髪に水色の瞳という美しい容姿で、周りからは"夢を届ける妖精"として謳われていた彼女ですが、その容姿のせいでヴァロン同様、幼少期は酷い扱いを受けたという悲しい過去を持っています。
リディアは弟子であるヴァロンに、いつしか恋心を抱いていますが師弟関係という事や女性である自分の方が12歳上という事。また医師から余命宣告をされていた事からその想いを口には出来ず、一度ヴァロンと夜の関係を持ちますが、"一夜の過ち"として、ヴァロンが自分に未練を残さぬよう悪役を買って出た後、身を引きます。
その後、夢の配達人を辞めて小さな島で余生を過ごす事を決めた彼女ですが、その際に自分の中に新しい命が宿っている事に気付きます。
先が長くないとは分かっていましたが、大好きなヴァロンとの子を諦めきれなかったリディアは身を置いていた診療所の先生と奥さんに後を託す事を決めて、命をかけて出産しました。
これが、ヴァロンとリディアの娘のユイになります。
はい、ではお次はその娘であるユイちゃん!
こちらはイラストがなくてすみません(^◇^;)
彼女は小さな島で診療所の先生と奥さんの子供として育ちますが、二人がリディアの存在を隠す事はしなかったので自分には本当の両親が別にいる事を知って育ちます。
ユイはヴァロンとリディア、どちらにも似ていない容姿の黒髪に黒い瞳です。これは何故かと言いますと、元々ヴァロンとリディアは突然変異で珍しい容姿で生まれた為、遺伝子的には黒髪&黒い瞳しかなく、そちらが受け継がれたという事です。
そんな彼女は16歳の時に、リディアの命日のお墓の前でヴァロンと初めて出会います。
その際すでにアカリと結婚して新しい家庭を築いているヴァロンに、健気なユイは自分の口から彼に父親である事を告げませんが、ヴァロンはユイから昔リディアが付けていた懐かしい香水の香りがした事や、他様々な点が繋ぎ合わさり、自分とリディアの娘であると確信。
後に夢の配達人の調査員になる為に島を出て港街に来たユイは、ヴァロンと仲良く親子デートを果たします。またヴァロンの妻であるアカリも彼女の存在を受け入れており、ユイが結婚し子を設けてからも家族ぐるみで仲良く付き合うという、一見複雑そうに思えますが素敵な関係を築いています。