独占欲に目覚めた次期頭取は契約妻を愛し尽くす~書類上は夫婦ですが、この溺愛は想定外です~
「初子は初子で渡せばいいじゃないか。俺は会ったことのない義妹や、支店長の奥様に心ばかりの品を贈りたいだけだ。女性は尊重すべきだからな」
「そういうお考えは素敵だと思いますが」
「安心しろ、初子が気に入ったマカロンもお土産に入れてある。初子の分は冷蔵庫に入ってるから、今夜一緒に食べような。それとも明日の朝にするか?」
「どちらでもいいですけれど」
私と連さんのやりとりを父と越野支店長は驚いたようなほほえましいような笑顔で見守っている。
もしかして、私と連さん、じゃれ合っているように見えるのかしら。
「あの、これは……」
言い訳しようにもなんと言ったらいいのか。越野支店長が楽しそうに言った。
「仲睦まじいご夫婦で安心しました」
連さんの元にいたいって言った意味、父と支店長には恋愛的な意味で取られていたらどうしよう……。そんなつもりじゃなかったんだけど。
私たちは和気藹々と食事をし、父と支店長は最終の新幹線で帰って行った。
「そういうお考えは素敵だと思いますが」
「安心しろ、初子が気に入ったマカロンもお土産に入れてある。初子の分は冷蔵庫に入ってるから、今夜一緒に食べような。それとも明日の朝にするか?」
「どちらでもいいですけれど」
私と連さんのやりとりを父と越野支店長は驚いたようなほほえましいような笑顔で見守っている。
もしかして、私と連さん、じゃれ合っているように見えるのかしら。
「あの、これは……」
言い訳しようにもなんと言ったらいいのか。越野支店長が楽しそうに言った。
「仲睦まじいご夫婦で安心しました」
連さんの元にいたいって言った意味、父と支店長には恋愛的な意味で取られていたらどうしよう……。そんなつもりじゃなかったんだけど。
私たちは和気藹々と食事をし、父と支店長は最終の新幹線で帰って行った。