独占欲に目覚めた次期頭取は契約妻を愛し尽くす~書類上は夫婦ですが、この溺愛は想定外です~
「俺がどれほど初子を好きか。初子に夢中になってしまったか。そして、この気持ちが短い期間で覚めるはずもないということを教えてやろう。不安な未来など見えなくなるくらい」
「連さん」
「好きだ、初子。疑うな」
口の中で呟いた、かすかな「はい」という返事をキスで飲み込んで、連さんが私を抱き上げた。
背の高い彼は簡単に私を横抱きにし、薔薇香る部屋を抜け隣室まで運ぶ。
ベッドルームも薔薇の花でいっぱいだった。ベッドに散らされた花弁が、ベッドに下ろされた私の髪にくっつく。それを優しくのけ、連さんが口づけてきた。
「なるべく優しくするつもりだが、痛いときは我慢するなよ」
「……はい」
「いいか? 上司と部下じゃないからな。痛いときは耐えずにやめてと言うんだ。初子は忍耐で乗り越えようとするところがある」
思わず笑ってしまった。彼なりに私の緊張をほぐそうとしてくれているのだろう。
「……心地よければ……声を聞かせてくれ」
耳元でささやかれ、顔も身体も熱くなる。見上げた彼も赤い顔をしている。私はおそるおそる連さんの頬に触れた。
「好きです、連さん」
連さんが奪うように口づけてくる。私は腕を彼の広い背に回し、指先に力を込めた。
「連さん」
「好きだ、初子。疑うな」
口の中で呟いた、かすかな「はい」という返事をキスで飲み込んで、連さんが私を抱き上げた。
背の高い彼は簡単に私を横抱きにし、薔薇香る部屋を抜け隣室まで運ぶ。
ベッドルームも薔薇の花でいっぱいだった。ベッドに散らされた花弁が、ベッドに下ろされた私の髪にくっつく。それを優しくのけ、連さんが口づけてきた。
「なるべく優しくするつもりだが、痛いときは我慢するなよ」
「……はい」
「いいか? 上司と部下じゃないからな。痛いときは耐えずにやめてと言うんだ。初子は忍耐で乗り越えようとするところがある」
思わず笑ってしまった。彼なりに私の緊張をほぐそうとしてくれているのだろう。
「……心地よければ……声を聞かせてくれ」
耳元でささやかれ、顔も身体も熱くなる。見上げた彼も赤い顔をしている。私はおそるおそる連さんの頬に触れた。
「好きです、連さん」
連さんが奪うように口づけてくる。私は腕を彼の広い背に回し、指先に力を込めた。