満月の夜、甘い束縛
満月の空
夜の繁華街
1人の美少女が暗闇に負けない存在感を放ち歩いていた。
「ねぇ、君今暇?暇なら俺と遊ぼぉ」
「ごめんなさい。用事あるので」
毎日のようにかけられる男からの誘い
私はその誘いを慣れたように断り、繁華街を歩く。
何回も誘いを受けているけどなれることはまるでない
時刻は10時20分
門限まではあと10分
今から本気で走れば間に合うはず·····
でも幾度となくかけられる誘いのせいで今日も2分遅刻してしまった
私は今から襲ってくるであろう恐怖をドアの向こうで感じ
恐る恐る玄関のドアを開けた
「遅かったね。2分遅刻」
不敵な笑みを浮かべながら帰ってきた私に声をかけてくる男
「ごめんなさい……」
私の体からは弱々しい声しか出てこなかった。
こんな時言い返せない自分が情けなくかんじてしまう