満月の夜、甘い束縛
「じゃあ俺からするのは?」
‥‥‥‥‥こいつ!
「‥‥‥‥‥華琉からしたって変わらないよ!!‥‥‥」
「残念」
そう言って口角をあげた華琉。
あぁ~~~~~!!もう!!!!
「わかったよ!諦める!!奢ってくれてありがとうございます!!!」
キスするくらいなら払ってもらうに決まってる!!!!
よく考えたらめちゃくちゃお得じゃん!
キスだってしないでいい上にお金も払わなくていいんだよ!?
最高じゃん!!!なんであんなムキになってたんだろう??
最初からこうしとけば良かった!!!
「なんだ。諦めて俺とキスするかと思ったのに」
「するわけないでしょ!好きでもないんだから!」
今日あった男の人とキスする人なんていないでしょ!!
「ふーーーーーん。男に媚売って金払って貰ってたやつがキス出来ないとは」
確かに千早やあの殴ってきた男の人ともキスはしたけど、、、
「‥‥‥‥仕方ないでしょ‥‥そうするしかなかったんだから」
あぁでもしないと生きていけなかった。
私は強がっているつもりでも結局は弱い子供
1人で生きていくことなんて出来ない。
拗ねてる私に「ごめんごめん。からかう気はなかったんだけど」笑いながら言ってくる
こっちは真剣なのに‥‥
そこまで華琉が払いたいなら払わせてあげるもん!!!
「ふっ。よし!じゃあ行こ次は‥‥」
はぁ‥‥‥‥
世の中理不尽だよね‥‥‥
こんなイケメンが優しいなんてずるい世の中
不覚にも少しドキッとしちゃう‥‥