満月の夜、甘い束縛
私を拾ってくれたあの日からきっと千早が好きだった。
よく言う『一目惚れ』というやつだと思う
何度も逃げようとは思った。
でもその度に千早の傍から離れたくない
という感情が浮き出てくる
時間さえ守れば暴力を受けることもない
だからどうしても今の生活を失うことが出来ない
私は弱いんだ……
ベットでぼーっとしているといつの間にか時刻は12時
体の痛みは少し薄れてきた気がする。
身体中が強い倦怠感に覆われていて
今すぐにでもお風呂に入りたくなった
物音はしないから千早は寝たのかな…