満月の夜、甘い束縛
『湊~~!夜ご飯出来たわよ!』
『はーーい!きょうのメニューは?』
『今日はーー
オムライス!!!』
『やった~!お母さんのオムライス大好き!!』
頬に暖かいものが当たる。
これは、、、涙?
あぁ、思い出してきたな、、
胸の奥に閉まっておいた大切で大切すぎて思い出したくなかった記憶
何回も食べてきた味なのに‥‥‥‥
昔お母さんに教えてもらったオムライスの作り方。
何回も食べて、食べて、食べて‥‥‥
ただ同じ味のはずなのに、あのころの思い出の味とはなにか違っていた。
大事な『なにか』がかけていた。
「うっ、、う、、っ、」