Beautiful sky love~空の上で誓う愛~
それからかなり時間は押したものの無事にブリーフィングを終えみんなで機体のほうへ移動することになった。

無意識に私とサラ、佑輔と冷泉機長で固まって移動していた。この時間帯
(午後9時頃)に出発する便は多い。代表例でいうと、ハワイ便が多いかな。

だから家族連れが多い。そしてそんな中を縫って歩いていく制服4人組はとても目立つ。

ただでさえ目立つのに一緒にいる冷泉機長のせいでお客様にも、空港職員たちにもギョギョロと見られる。

あまり見られることに慣れていないため居心地を悪くしていると、いつの間にか隣に移動していた冷泉機長に話かけられた。

「先ほどは失礼しました。」

「いえいえ、先ほども申し上げましたがあれは佑輔と私の失態です。確かに私情を持ち込み気味でしたしね。」

「家族なんだから仕方ないでしょう。」

「そうですね。本当の兄弟みたいに思っています私も佑輔も。」

「そうですか。それにしてもみんな貴女のことを見ているな。気を付けたほうがいい。」

へ?この人何を言ってるのだ?見られてるのは自分なのに....。今といいさっきといい、この人相当な鈍感なのかしら....。
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