Beautiful sky love~空の上で誓う愛~
未だに手を握られたままの私は逃げ出せないでいる。冷泉機長は一体何を考えてるの?

「証拠か。いいだろう紹介するよ。この方が俺の彼女、天野美空さんだ。」

...はぁ?ホント何考えてるのこの人!頭どっかに打ったかしら?

「え、ねぇ冷泉機長、何考えてるの?」

睨んだ顔で冷泉機長を見る。すると急に冷泉機長がかがんで来たと思ったら耳元に口を当て、

「頼む、話を合わせてくれ。ピンチなんだよ!」

もう疲れてて頭が働かなくて思わずうなずいてしまった。慌てて訂正しようとしたけどもう手遅れだった。

「はぁ?誰よこの女?こんな奴にとられただなんて信じられない。それに元カノの前でキスするだなんて!」

私からしてみれば助けてくれと囁かれただけだけど、彼女から見たら私にキスしたように見えたらしい。本当に信じられないというような顔をして彼女は去っていった。
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