君とあの丘まで
吹き付ける風は一層、冷たく強くなるが夏菜には盾が前にいるので平均だった。
彼の背中にうなだれると少し背筋が伸びた様な気がした。
「ありがとう」
「……どういたしまして」
聞こえてきたのは少し照れた声だった。
「いつも、ありがとう。自転車さん」
「自転車かよ!」
彼が夏菜にツッコミを入れると自転車は少し揺れた。
小さく揺れる自転車も、目の前で頑張ってこいでる彼も、この暖かい背中も夏菜には心地良かった。
訂正しよう。夏菜は実はそれほど登校が嫌いじゃない。
彼の背中にうなだれると少し背筋が伸びた様な気がした。
「ありがとう」
「……どういたしまして」
聞こえてきたのは少し照れた声だった。
「いつも、ありがとう。自転車さん」
「自転車かよ!」
彼が夏菜にツッコミを入れると自転車は少し揺れた。
小さく揺れる自転車も、目の前で頑張ってこいでる彼も、この暖かい背中も夏菜には心地良かった。
訂正しよう。夏菜は実はそれほど登校が嫌いじゃない。