永遠を約束するのは、夢の世界で

ディズニー好きならば、もっとロマンチックな台詞で告白した方がよかったのかな？そう震える声で告白した後に蒼は不安に思った。しかし、夢芽は一瞬驚いた顔をした後、ニコリと笑って言ってくれた。

「はい。とっても嬉しい！」

「夢芽！」

シンデレラ城の前で二人は抱き締め合い、両想いであったことを喜ぶ。それから、ディズニーランドは二人にとって大切な場所になったのだ。

それから、高校の卒業旅行、大学が夏休みになった時などにディズニーを訪れて二人で思い出を増やしていった。新しい思い出が増え、二人で写真を見るたびに「楽しかったね」と語り合う。

（今日は、いつもの楽しい思い出だけじゃない特別な日にするんだ……！）

かばんに入った小さな箱を握り締め、蒼は緊張を深呼吸することで誤魔化した。



「新しくできたアトラクション、とっても楽しかった！」

夢芽が笑い、蒼も「すごくよかったよね」と言う。夢芽は「素敵だったなぁ〜」と言いながら胸に手を当てていた。