俺様な幼なじみは24年前の約束を忘れない
24年前の約束

*◇*◇*

その後、私はどうしても泣き止むことができず、ずっとグズグズと泣いていた。

ラウンジでひたすら泣く女はかなり目立ち、困り果てた凌ちゃんは、上に部屋を取ってくれた。

チェックインカウンターでも、シクシク泣く私の手を握ったままなので、ホテルマンから訝しげに見られ、慌てて、
「無理やりじゃないですからっ!」と弁解していた。

いちおう私も援護のために、涙目のままコクコクと頷いた。


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