俺様な幼なじみは24年前の約束を忘れない
部屋に入ると、ようやく落ち着きを取り戻す。
「とりあえずルームサービスで何か取ろう。お前泣きすぎだ。脱水になるぞ。
いろいろ話したいことがあるが、話はその後で。」
「この前のパーティでは、俺のせいで食事を取れなかっただろ?
このホテルの料理を楽しみにしてたのに。」
と頭を掻きながら、照れくさそうに言って、アフタヌーンティを注文してくれた。
運ばれてきたアフタヌーンティーはイギリス式の正式なもので、三段のケーキスタンドに小ぶりのケーキやスコーンやサンドウィッチが並んでいる。
「素敵!」
私はようやく通常運転に戻った。