俺様な幼なじみは24年前の約束を忘れない
「そういえば、私が司書になれたのは、凌ちゃんが頼んでくれたからなんでしょ?私、何にも知らずに、のんきに働いててごめんね。」
しゅんとして謝る。
「俺の働いてる大学の図書館なら、いつも様子を見れるしな。
お前はずっと俺のことを避けてたから、ジリジリと間を詰めて、手に入れる作戦だった。」
「だから莉子の就職の斡旋は、俺のためだな。」
凌ちゃんは、うんうんと納得するように言った。
なんか、怖っ!
「一体いつからそんな計画立ててたの?」
うーんと考えんで、
「三歳から?お前をもらうことは三歳の時に約束したからな。」
爽やかに笑って、言い切った。
*◇*◇*
その後、私が生まれて二日目に何があったのかを聞いた。
いや、私知らないし。指切りって。
たまたま凌ちゃんの指を握ったときに、凌ちゃんが勝手に「ゆびきりげんまん」って歌っただけでしょ。
それに、母!
勝手に人の将来を決めるな。