俺様な幼なじみは24年前の約束を忘れない
その後、ソファに移動し、ゆっくりと話をする。
私は話したいことが次々と湧いてきて、つぼみ文庫のことや、退職した大学の図書館のことなどを、ペラペラしゃべった。
こんな風に凌ちゃんと話すのは初めてのことだ。
凌ちゃんは、うんうんと私の話を聞いてくれる。
嬉しくて、楽しくて時間がどんどん過ぎていったが、そろそろ家に帰らなければならない。
お見合いに行ったのに、帰りが遅いとみんな心配するだろう。
凌ちゃんは、「このまま朝まで一緒にいたいけど。」と言って、私を焦らせる。
顔を赤くしたまま、アワアワと慌てる私の頬をそっと撫で、優しく額にキスをしてくれた。