俺様な幼なじみは24年前の約束を忘れない
*◇*◇*
隣には、ニコニコと話し続ける莉子がいる。
想いを伝えあった後、穏やかな表情でアレコレと話す莉子が可愛くてしょうがない。
このまま一気に関係を深めたかったが、さすがに恋愛初心者の莉子にとって、それはハードルが高すぎるだろう。
ここまで待ったんだ。あと少しくらいは我慢しよう。
莉子の25歳の誕生日まであと2ヶ月。
頬を撫でると、恥ずかしそうに俯く莉子の額にそっとキスをした。