俺様な幼なじみは24年前の約束を忘れない
幸せの顛末

*◇*◇*

家では、ことの顛末を知っていた香子が、私が凌ちゃんを許すかどうかヤキモキしていたらしい。

父と母は、私が出掛けた後に、見合いの詳細を知ったようだ。

香子は、「凌ちゃんはしつこいから、諦めて凌ちゃんのものになって。
でも、凌ちゃんと莉子が結婚したら、私は妹?姉?ややこしい!」と言って笑った。

母には、例の約束のことで文句を言うと、
「だって凌介君が泣き止まないんだもの。あんな風に言うしかなかったのよ。
でもよく覚えてたわねー。やっぱり賢いのね。」と変な風に感心していた。

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