トンネルの向こう側
遂に
将大と2人で、将大のマンションへ向かう。

「ココ。 オレのウチ。」

「へ? え! キッチン岡部と目と鼻の先だね!
ビックリした!」

「地下駐車場に車あるからさ、コッチ来て」

「うん。」

地下の駐車場へはエントランスを入ってから行くようだ。

地下の駐車場は、外車だらけだった。

将大が車のキーをピッと押すと、黒い外車がピッピッと鳴り鍵が開いた。

助手席を開けてくれた将大
「さやか、どうぞ。」

「うん。ありがとう。お邪魔しま〜す。」

クスクス笑いながら運転席に乗り込んだ将大。
カーナビに私の住所を入力するから住所を言うと、

「さやかさ、大学からのマンションからだと会社が遠くて大変だな」

「うん。引っ越したいけど、
まだ入社したばっかりだから貯金も少ないしね」

「引っ越しは、結婚したらココに引っ越すんだからな! クスクス。」

「え! あ、うん。わかった…」

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