トンネルの向こう側
「うん。ちょっと待って上がって」

「良いのか? 上がるぞ。お邪魔しま〜す。」

「はい。ペン。 私も名刺を渡しておくね!
直通電話番号も書くから。 はい。」

「あ、〇〇工業化学? 友貴も大手食品メーカーだし、さやかも大手に就職したんだなぁ〜」

「たまたま、管理栄養士の空きがあったから」

「よし、毎晩メールするようにするな!」

「私もメールするね!」

「じゃあ、これ以上いると泊まる事になりそうだから、帰るな! 
友貴にだけは内緒にするけど、
オレの母さんに会ってもらえないか?
彼女として、紹介したいから…」

「うん! 是非お会いしたい!」

「ありがとう。 
じゃあまた連絡するからおやすみ。チュ!」

不意打ちのキスに、真っ赤になるさやか。
クスクス笑いながら将大は帰って行った。

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