トンネルの向こう側

「さやか、今日は母さんの部屋に泊まって！
今日は、友貴に怖い思いさせられたし。」

「うん。お母さん、宜しくお願いします。」

「え？　そう？　そうよね〜、
さやかちゃんのご両親にも挨拶もしてないのにそういう事は、順序を正しく進める事！
将大！わかった！」

「わかってるから、母さんの部屋なんだよ！」

「よし！　よろしい。あちらの親御さんや親戚の事も考えながらきちんと筋を通す事！
お父さんがそういう事は厳しかったからね！」

「はい。大丈夫だから！　それよりさやかは明日の朝は、何時にここでれば間に合うの？」

「ここから会社まで15分だから、8:20に出れば大丈夫！　
いつもより2時間くらい余裕ある〜」

「は？　2時間？　毎日6:30くらいに家を出て、電車に乗るの？」

「うん。ウチから駅まで20分かかるし、乗り換えもあるから…」

「さやかちゃん。
明日はゆっくり寝てていいからね。
7時に起こしてあげるからね！
悪いけど、私が先にお風呂に入るから。」