トンネルの向こう側
「母さんが風呂に入ってるうちに、
さやかへプレゼント渡すから俺の部屋へ行こう」

「うん。私も将大にプレゼントあるの。」

部屋に入ると、将大はさやかをぎゅーと抱きしめた。

「恭一さんから電話きた時、不安でたまらなかったんだ。
何も無くて良かった…」

「友貴が、また会社の玄関に来たらどうしよう…」

「出来るだけ、荒木さんや、山本さんと帰れると良いけどなぁ〜。 俺も考えるから。」

「うん。」ぎゅー

「プレゼント! 」

将大は机の引き出しからプレゼントを出しさやかに渡した。

「誕生日おめでとう! さやか! ハイ。」

「え!ブランド? 開けても良いの?」

「うん。気に入ってくれると良いけど…」

さやかが開けると上品なダイヤモンドのネックレスだった。
どんな服装にも合うモノだった。

「ありがとう。大切にするね!」

「つけてあげるから、後ろ向いて。」
将大がネックレスをさやかにつけて、さやかの前に回りこみネックレスを見る。
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