トンネルの向こう側
さやかは、将大に実家に11時到着するようにコッチを出発する事。
ウチには両親の他に、お兄ちゃんもいる事をメールしておいた。

20時過ぎに将大から、
"え〜 最大の強敵がいるのかよ!"と変な怪物のスタンプも一緒に送られてきた。
30分くらい経ってから電話が鳴った。

「もしもし〜さやか、お疲れ。
マジで兄ちゃんもいるのか〜。俺は負けないから!
援護を頼むぞ!さやか。」

「もちろん。 大丈夫。
あとね、お母さんがお昼食べながら話しをしようって言ってたから、
11時くらいまでに到着して欲しいの。」

「うん。わかった。大丈夫だ。
明日は何時頃ウチに来る? 
母さんは18時過ぎにいるから、18時半くらいに直接マンションに来いよ。
お泊まりセットと緊急用の服も何着か持って来いよな。」

「うん。じゃあ18時半過ぎにマンションに行くね! 1001号室だったよね?」

「そう。 気をつけて来いよ。
今日は友貴は大丈夫だったか?」

「うん。大丈夫! 
恭一さんの会社の前も通ったし!」

「そうか、良かった。 明日の昼間に友貴がさやかのマンションに来たら困るなあ、
やっぱり今から迎えに行くわ!」

「え! 今から? 遅くなるじゃん。
昨日も泊まったし! 
じゃあさ、明日は早めにお店に行くよ。
お母さんと2人でマンションに行くようにするね!」

「心配だけど…、本当に大丈夫か?」

「大丈夫だから〜ふふふ。」

「わかった。本当に気をつけろよ。」

「うん。ありがとう将大。大好き!」

「は! お…お。 じゃあ、明日な!」 ピッ!

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