トンネルの向こう側
将大は、マンションに帰宅した。

「ただいま。」

「おかえりなさい!」
パタパタとさやかがエプロン姿で玄関まできた。

靴を脱いだ将大は、さやかをぎゅーと抱きしめた。

「今日は焦った〜 良かった。」

「心配させてゴメンね。お仕事お疲れ様。」
ぎゅー

恵がキッチンから
「ご飯食べよ〜!」

「わかった! 手を洗ってくる!」

「私も準備手伝ってくるね!」

「ああ、頼むな。」
将大はさやかを抱きしめて、やっと安心した。
< 146 / 257 >

この作品をシェア

pagetop