トンネルの向こう側
そのあと、3人で夕飯を食べながら将大が恵とさやかに、
さっき岡部や恭一に提案された話しを始めた。

「あのさ、2人に話しがあるんだけど、
さっき、閉店間際に恭一さんが来たんだ。
今日、友貴がさやかをつけてただろ?
さやかが恭一さんの会社に入ってからも、
友貴は30分くらい恭一さんの会社の入口でさやかが出てくるのを待ってたらしくてさ…
友貴にはさやかのマンションを知られてるし、
結婚する前だけどさやかと同居したいと思うんだ。」

「何? 自宅からつけられてたの?」と恵が質問した。

「たぶんそうだと思う…」

「いくら友達でも、私怖い…」

「さやか… だから明日、
ご両親にもストーカーがいるから結婚前だけど、同居する事をお願いしてみようと思ってるんだけど、さやか良いかなぁ〜」

「うん。1人で部屋にいると怖いし、
私のマンションは入口のセキュリティが甘いから、簡単に部屋まで来れるし…
怖いから…将大とお母さんとココに住みたい。」

「ちょっと、早いけどそうしましょう!」

「うん。じゃあ明日ご両親にも話しをするな。」

「将大もお母さんもありがとうございます!」

「じゃあ、今日は食べたらお風呂に入って早めに寝ようか。
明日ご両親の家からまたココに帰っておいで。
月曜日からさやかちゃんは、ココから出勤するようにしよう? ね!」


< 147 / 257 >

この作品をシェア

pagetop