トンネルの向こう側

将大がグループトークで説明をしたら、

尚美
「え〜！　なんだと〜！！」
恭一
「凄くマズイぞ！」
有紗
「トモキは、将大さんのお店知ってるの？」
将大
「友貴は、場所まではわからない…けど…」
恭一
「さやかちゃんが、会社休めないんだよなぁ」
さやか
「はい。先輩が辞めたから…」
尚美
「さやかは私と有紗で会社を出る事は出来てもそのあとをつけられる可能性高いよね。
どうする？　家にしばらく泊まる？」
有紗
「それだと不自然過ぎて、将大さんとの関係を認めてしまうんじゃあない？」
恭一
「こうなったら、ウチに泊まる？
恵さんにも来てもらってさ〜
カモフラージュにならない？」
将大
「誤魔化すより、決着つけたほうがいいのかも知れません。」
さやか
「友貴が逆上して、何かするかもよ？
地元で偶然会った事にしておく？」
尚美
「土曜日、絶対聞いてくるよね！」
有紗
「偶然会ったとしたら、かえって、トモキの嘘がバレたと思うんじゃあない？」
恭一
「やっぱり、俺との偽物カップルの方がいいと思うぞ！　俺が会社の送り迎えするし」
将大
「皆さんはどう思います？　」
尚美
「さやかの会社帰りを待ち伏せすると思う。」
有紗
「平日は仕事だからまだ少しは良いけど、週末はさやかにピッタリ張り付くと思う。」
さやか
「恭一さんとお母さんと3人で今月いっぱい住む！　最後の週末は引っ越しだし〜
恭一さんは、親戚のお兄さんにするとか？」
尚美
「お〜良いかも〜 城山さんの会社も最近オープンしたから、親戚と暮らす事にしたとか何とか言って… 」
有紗　
「でも、親戚のお兄さんなら、
将大さんと会ったからには嘘がバレてると思うし、城山さんが彼氏じゃあないなら、
さやかがまだ将大さんを好きだと思うんじゃない？　
あ〜、野球部！！
アップするなよ！　個人情報だろうが〜」