トンネルの向こう側
尚美も有紗も、口をぽか〜んと開けて恭一さんのマンションを見上げていた。

「何から何まで、ゴージャス!」

「城山さんは、何モノなの…スゴイわ〜」

「恭一さんは、とっても優しい人よ〜
早く彼女が出来るといいけど…
恭一さんには、家庭的なほんわかな女性がいいと思うけどね〜 
こればかりは、ご縁だからね〜…」


4人で部屋に入り、私は一つだけ大きめな袋を持って行く事にした。

「日本茶にするね〜」

「「「ハ〜イ!」」」
さやかも手伝って、リビングでお茶を飲む。

「18階。景色が良いね〜」

有紗と尚美は、窓から外を眺めた。

「城山さんは、たくさん頑張ったんだね。」

「そうなの…うちの将大も岡部さんと恭一さんのおかげで、助けていただいたのよ。
本当にいい方たちよ」

「イケメンで金持ちで、優しい人だからモテモテですね〜」

「その辺はわからないけど、そうだと思うわ!

今日は、本当にありがとう。凄く楽しかったわ! またの機会があれば私も仲間に入れて下さいね!」

「私たちの方こそ、下着を買ってもらったり、
ケーキをご馳走になってありがとうございます。」

「私も、ありがとうございました!
お母さん、今度は美術館や暖かくなったら、郊外にピクニックとか温泉にも行きましょう」

「尚美さん、有紗さん、さやかちゃんもありがとう!」

お茶を飲み、私と尚美、有紗は待ち合わせの時間に間に合うようマンションを出た。

< 177 / 257 >

この作品をシェア

pagetop