トンネルの向こう側
「ねぇ、尚美、あの2人付き合ってるのかな?」

「もしかしたら…ホラ、誕生日の日もさ〜」

「あ〜。そうっかぁ〜 」

「さやかちゃんとそのキョウイチさんは付き合ってるんですか?」

「イヤ〜 わからないけど…ウチで誕生日会した日も送ってもらったみたいだし〜」

「そのあとも…朝からスーツケースを持って来た日もあったじゃん〜
お泊まり旅行とか?
私たちにも内緒だから、わからないけど…」

「そうなんですか〜。同級生に人気のさやかちゃんに彼氏が出来たって知ったら、みんなガッカリしますよ〜ハハハ!」

「でも、ずっと彼氏いないみたいだしさやかには幸せになって欲しいなぁ!」

「相手の彼氏にもよりますよ!」

「相手って… じゃあ、トモキさんからしてさやかの相手に相応しい人って誰なの?」

「イヤ、深い意味はないんですが…」

「たとえば〜、同じ歳とか年下のくせに金持ちとか?」

「まぁ、 俺の知り合いにも女から金を巻き上げて、貢がせて金持ちになったヤツがいるんですけど、そういうヤツは認めたくないです。」

「ふ〜ん。 私は彼氏には嘘ついたり、
浮気したりする人はイヤだな!
絶対許せないし信用出来ないからすぐ別れる!」

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