トンネルの向こう側
その日、将大は用心の為、車で恭一のマンションへ行く。
恭一の部屋に来た将大。

恭一も、帰宅していて4人で夕飯を食べてから明日の引っ越しを予定通りするか話し合う。

「今日の知り合いの話だと、駅からオフィス街へ向かって歩いていたらしい。」

「私の会社からも友貴の会社は近いし、仕事だったのかも…」

「明日は、オレとさやかだけで向こうのマンションへ行って荷物や大型ゴミを出したら、軽く掃除して帰って来ます。」

「私はその荷物をマンションにいて受け取るのに将大のマンションに居れば良いのよね?」

「引っ越し業者さんもいるし、大丈夫かな。」

「はい。大丈夫だと思うので明日引っ越ししましょう。な!さやか。」

「うん。あの居酒屋から友貴の不審な動きもないみたいだしね!」

「じゃあ、明日から母さんもさやかも俺のマンションに戻るか。」

「そうするか。どう?さやかちゃん。
大丈夫そう? 俺の送り迎えも無くなるけど…」

「はい。大丈夫だと思います。
友貴は、あのマンションを引っ越しした事がわからないと思うし。」

明日は、さやかと将大でマンションに行く事になり、引っ越しが終わったら将大のマンションで4人でご飯を食べる約束をした。


< 197 / 257 >

この作品をシェア

pagetop