トンネルの向こう側
病室に入って来た将大。
将大
「さやか… ありがとう。目覚めてくれて…
ゔ〜 マジで、お前馬鹿なんじゃあないの?
何でオレなんか庇ってんだよ!
もし…もし… お前…に何か…あった…ら…
さやか! 愛してる!」
将大は泣きながらベッドのさやかを抱きしめた
私も将大を、ぎゅーと抱きしめた。
将大
「さやか、声は出る?」
さやか
「ま… ざ… い…ど… 」
さやかは首をゆっくり振った
将大
「そうだよなぁ〜、さやかはさ、
約1ヶ月半も意識が戻らなかったんだよ。
さっき、さやかのご両親、母さん、恭一さん
岡部さんに、荒木さんと山本さんにも
連絡したぞ!
さやかのお父さんとお母さんは明日来るって!
ウチの母さんと恭一さんは夕方くるし〜
岡部さんは定休日に来るって!」
さやかはニコニコして頷いた。
将大はまたぎゅーと抱きしめてきた。