トンネルの向こう側
その日は疲れていて眠いのになかなか寝付けない将大…
さやかは隣りでスヤスヤ寝ている。

将大はさやかの寝顔を見ながら…

オレだって、あの時の友貴が悔いてたのはわかってる。 
でも、さやかがあのまま一生意識が戻らない可能性だってあったと思うと、まだ無理だ! 

時間が経てば許せるのかな? 

さやかが言うように、誰かを憎んでるオレなんか 嫌なんだろうなぁ。
わかってる…
わかってるんだ… わかっているけど…

許したい気持ちと 許せない気持ちがせめぎ合ってる将大だった。

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