トンネルの向こう側

友貴side


水谷 友貴

俺には密かに1年の入学式から、一目惚れした江口 さやかちゃんが気になっていた。

バスケ部内でも、先輩や同級生の間で可愛いとウワサの子だった。

さやかちゃんは、目もぱっちりして、
ほわぁ〜とした癒し系の女の子だった。

部活はしてないみたいで、昼休みは友達とグランドを見ながらおしゃべりしてるのを見かける事が多い。

3年になって同じクラスになり、俺は話し掛けてテスト勉強を教えてもらうところまで漕ぎつけたのに、受験で告白もできないままでいた。

大学へ進学してからの俺は何とかさやかちゃんと繋がっていたくてマサも誘って3人で会うように必死で連絡した。

はじめは舞い上がっていて気づかなかったが何回かメシに行くようになって…

気づいてしまったんだ………


< 6 / 257 >

この作品をシェア

pagetop