トンネルの向こう側
「うん。今回は休み中はずぅーと、向こうにいるつもり。 マサに届いてない?
高校のクラス会がお盆にあるっていうハガキ来ただろ?」

「え、イヤ〜 まだ見てないかな?」

「そうなのか? バスケ部の地元のヤツらが
絶対、将大を連れてこい!って連絡きたぞ!」

「マジで〜、オレさ一回携帯を水没してから友貴とさやかしか連絡先わかんないからさ〜
あ〜! 
ホスト辞めた時新しい番号にしたからか?」

「マサ〜! ソレだわ!みんながさマサに無視されてるとか、ブロックされたとか何か勘違いしてるみたいだったぞ!」

「やべえ〜、オイ、友貴!今からさ、バスケ部だったヤツらに俺の新しい番号教えてやってよ!」

「まったく〜しょうがねぇなあ〜
じゃあ、バスケ部のグループに一斉に流すわ。」

「悪いな、頼むよ〜」

友貴が高校時代のバスケ部のグループ通話に将大の新しい携帯番号を載せた。

友貴が、流すと次々とピコンピコン鳴り出し、みんなが新しい番号を登録した事により、将大もそのグループ通話に招待された〜!

将大は、前の携帯が水没してデータが消えた
ことをお詫びして、メールアドレスも載せた。

クラス会は、父親の初盆だから欠席するとみんなに伝えた。
みんなも残念がってたが、仕方がないと理解してくれた。

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