トンネルの向こう側
地元のクラス会に参加した友貴。

お盆前にさやかに参加するか確認したが
さやかは、仕事の調べものをしたいからクラス会は欠席と言ってた。 

ちぇ、つまんないの〜!

クラス会が始まり、クラスが違うのに地元にいる野球部だったヤツらとバスケ部のヤツらが参加していた。

野球部
「オイ!水谷! さやかちゃんは?」

バスケ部
「そうだよ〜、友貴と将大とさやかちゃんで飲み会してる〜って、進学したばっかの頃写メきて、みんな怒ってたんだぞ!」

野球部
「え! 河田も? オイ!さやかちゃんは今はどこで何をしてるんだ! 教えろ。水谷!」

友貴
「え! 個人情報だからそれは…
でも、管理栄養士さんになってある企業さんの社員食堂で働いてるよ!
俺も最近会ってないし!」

野球部、バスケ部
「お〜、看護師ではないが白衣の天使ちゃんになった〜!! おお〜!」

バスケ部
「将大は、何してんだよ〜、
アイツは調理だったか?」

友貴
「マサは、今は洋食屋さんの店長さんだって!」

バスケ部
「アイツの親父さんが、去年亡くなったのにはこの間、聞いてビックリしたわ〜」

野球部
「俺さ、河田の実家の近くなんだけどさ、
大学1年の時、親父さんがやってた食堂なくなって今は空き地だわ。
アイツも苦労してるんだなぁ〜」

友貴は、心の中で 
"ふん! マサはホストで稼ぎまくって借金も返済したしマンションも買ったよ!
女に媚び売って稼いだ金で!"

俺は決めた! どんな手を使ってもさやかちゃんを手に入れる!
もし、さやかちゃんが俺の彼女や嫁さんになったらコイツらにも自慢できるしマサにもひと泡ふかしてやる!

経済的にマサには負けてるから、
俺もこれからは、遊ばないで結婚資金を貯めよ!

< 79 / 257 >

この作品をシェア

pagetop