総長様に愛されたい!~溺愛するはずが溺愛される日々が始まりました~


三人とも意識がどこかに行ってしまったみたいで戻って来るのを待つしかないみたい。

足をバタバタさせて暇を持て余していると一つの視線に気がついた。

「和葉くん…?」

いつから目を開けてたんだろう。
両手を頭の後ろで結び枕のようにしながらただただこちらを見ている。

「あ、あはっ」

作り笑いを送ってみるけど何の反応もない。

これはどうするべきなんだろう。
悩んだ結果私も無言で見つめ返してみることに。

「………」

「………」

ていうかお顔整いすぎてない…?

鼻の形綺麗すぎるし……目尻のはっきりした奥二重の瞳は黒檀で飲み込まれてしまいそうな深みを感じる。

お人形さんじゃないよね?
生きてるよね?

疑いたくなるレベルのかっこよさだよもうずるい。

「どうして笑っている」

「え」

「ニヤけてるぞ」

わ、私ってば……そんなに表情に出てた?

両手をそれぞれ頬に添えると恥ずかしさから熱を持っていた。
うう……どれもこれも和葉くんがイケメン過ぎるからだよ……。

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