本能で恋をする~again~
え――――?
嫌い?
凛音が?
俺を?

「きゃっ!ちょっ……海斗!下ろして!」
俺は無言で凛音を抱き上げた。
そして寝室へ。
ベットに下ろし、凛音の両手を頭の上で押さえて組み敷いた。


「離して!!離してよ!海斗!!」
凛音が暴れている。でも凛音のような小さな女が暴れた所で、びくともしない。
「もういっぺん言ってみろよ……」
「え?」
「俺のこと何?その可愛い口で言ってみろ……」
凛音の口唇を手でなぞった。

凛音は怯えていた。
恐怖で身体が震えている。
それもそのはず、俺は凛音にキレたことがないから。
狂った感情をぶつけることはあっても、怒りで凛音に感情をぶつけることはなかったから。

「言えよ……」
「海斗…が…」
「俺が?」
「きら――――ンンン……!!」
もう二度と“嫌い”なんて言わせない。
その言葉事、凛音の口唇を貪った。


その後は、凛音にとってまさに地獄だったと思う。
< 107 / 116 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop