本能で恋をする~again~
そこでやっと………
やっと頭が覚めた。

「ごめん…」
「海斗?」
「ごめん、凛音。こんな最低な行為………」
俺はその場で必死に凛音に、頭を下げた。
「ごめん…」
顔が上げられない。
申し訳なくて、情けなくて……
「ごめん…。
ごめん…、ごめんな…」

凛音が俺を嫌いなんてあり得ない。
そんなのわかってる。
嫉妬してつい言ってしまった事なくらい。
全部俺のせいだ。
しかも、最低最悪なことをしてしまった。


許される訳ない。
でも許してほしくて………

凛音の言葉は俺を天国に連れて行ったり、反対に一瞬で地獄に落とすこともできる。
とにかく許されたくて、何度も謝った。
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