本能で恋をする~again~
そして今凛音のお気に入りのショップに来ている。
「海斗、これどうかな?」
「可愛いよ」
「じゃあ…これは?」
「可愛い」
「これは?」
「可愛い」
「えー!ちゃんと見てよ!」
「ちゃんと見てるよ!ほんとに全部可愛いよ!」
「嘘だ!そんな訳ないでしょ?」

いや、ほんとに全部可愛い…
「全部買おう!ほんとに可愛いから!」
「それはダメ!こんなたくさん…」
「だってほんとに可愛いんだもん。今日はワガママ言う日だろ?全部買ってあげるよ?」
「でも……」
「貸して!買ってくる!」
「うん…ありがとう!海斗」
「どういたしまして!」

会計後、店を出る。
「海斗!荷物持つよ!」
「ダメ!凛音は俺と手繋ぐの!」
「手も繋ぐよ!でも荷物…」
「ダメ!ほら、手!」
「うん」
凛音の小さな手を握った。

凛音はワガママ言ってるつもりだろうが、俺からしたらちょっとした甘えにしか感じない。
幸せでしかない。
こんなに甘えてくれることが。
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